Stereo 誌付録 LXU-OT2

久しぶりのエントリがビールじゃなくオーディオ関係なのがあれだが、備忘録代りに。

Stereo 誌 2013/1 ラックスマン & Stereo 共同企画ヘッドホンアンプ付きUSB-DAC LXU-OT2付きを購入した。そのままでは、コンデンサをいくつか交換したインプレスのDVK-UDA01
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/column/nishikawa/20120426_529264.html
に比べ、ノイズや音質がよろしくなかったので、ちょっと改造してみた。

参考にしたのは、「メモ帳」 http://blog.livedoor.jp/r_ten/ というブログ。私は電子回路の知識がない上に、測定器を持っていないので、こういう測定に基づいてきちんと理詰めで改造している例は、へんな方向にハマるのを避ける上で大変参考になる。ろくに理論が判ってないのに、耳だけで判断していては、明後日の方向へ行くのがオチだ。

さて、改造のコンセプトとしては、ヘッドフォン専用(LINE出力端子は取り外す)、ポータブル用(小型軽量なケースに入れて、USBバスパワーのみで使用)、部品の交換程度にとどめる、基盤の裏に部品を付けない(ケースに収めやすくするため)、といったところ。腕も知識もないんで、基本的にライトな工作。

LXU-OT2の一番の問題の「ピー」というノイズの除去のため、定番のC11を 220pF の積層セラミックコンデンサへの換装を行なった。(チップコンデンサは手に入らなかった)。関連して、L1, L2 を手持ちの銅製の導電性テープを使ってシールドしてみた。(ちなみに、導電性テープによる簡易シールドは意外に効果が高かった。C11を交換しなくとも、かなりノイズレベルは下がる。見た目は悪いけど、インダクタ買ってきて交換するよりはラク。アルミ箔でも効果あるのかな?試した人はいないかな?)
そのほかは、この手の改造でよく行われる、オーディオ用コンデンサや抵抗への交換や、オペアンプを交換したぐらいだ。

具体的な内容は以下のとおり:

カップリングコンデンサ
C88, C31: Muse Fine Gold (10u/50v)
C39, C38: Muse Fine Gold (22u/50v)
C16, C21: Muse ES (4.7u/50v)
C45, C32: Muse Fine Gold (330u/16v)
○そのほかのコンデンサ
C33: OS-CON (100u/20v)
C4: UTSJ (Jovial) (470uF/16v)
C11: ? 220pF
○抵抗
R8, R10: タクマン REY 33 OHM 1/4W
オペアンプ
U1: Muses 02D
U2: Muses 8820D
○そのほか
L1, L2を導電性テープを使って、簡易シールド。

全体的に、高解像感な音。Muse Fine Gold を多用したのと、オペアンプの傾向か。PCM2704だけでオペアンプなしの元気のいいDVK-UDA01とは、同じPCM2704を使っていてもかなり音の傾向が違う。
雑誌の付録に3400円もするMUSES02Dを使うのは、どうかとも思うが、たまたま手元にあったため使ってみた。8820D * 2 も悪くなかった。8920Dも試してみたけど、8820Dのほうが好み。MUSES02D * 2 にするとどうだろう?と思わなくもないが、ちょっとコスト掛け過ぎになるのでやってはいない。
手持ちのMUSES01Dは、動作電圧の関係で使えなかった。(というのを差してから気がついたw データシート読め!>私)
ボリュームも換えたかったのだが、予定していたマルツRD925G(20K OHM, A)が売り切れだったので、ノーマルのまま。

とりあえず音的には合格点に逹したので、ただ今、TAKACHIのプラケースの工作中。だが、なかなか上手くいかず、ちょっとゲンナリしている。ケース加工が一番難しいかも。