[旅行] 仙台

遅めの夏休みを取って、学生時代を過した仙台に、10年ぶりぐらいで行ってきた。秋雨前線と台風であまり観光らしい観光はできなかった。それでも、感じたことをつらつら書くと。。。

仙台市中心部は震災の影響はあまり感じられなかった。やや閉まっている店が目についたのが気にはなったが。

中央通りや一番町の商店街は、20年前とあまりにも変わりすぎていて、始めて訪れる街のようだった。エルタウン庄子デンキやデンコードーが無くなっているのは、当然のこととは思っていたが。藤崎デパートが残っていたことは逆に意外。東京のチェーン店がものすごく増えたことに、時代の流れを実感する。

HONDA CR-Z を借りてみた。雨であまり走れなかったが、わりと面白いし、実用的な車とは思った。特に、SPORTS, NORMAL, ECO のモードで、アクセルの反応だけでなく、ブレーキの反応まで変わるのには、驚いた。あえてエコランしなかったところ、燃費は車の燃費計で14km/lほど。ハンドルはかなり重め、車重の重さも感じるが、モーターのアシストで加速は悪くなく、違和感もない。車高が低いのと3ドアなので、妻の評判は悪かったが。

仙台市若林区などの海岸に近い方では、今でも地域住民以外通行止めの地域や、通行止めの道路があった。仙台市内といえども、商業地区以外の被災地復興は復興はまだまだこれからの地域がある。

仙台港付近は復興が進んでいるところもあるが、ガレキ等は撤去されているものの、津波の被害時そのままの姿を晒しているものも少なくない。夢メッセみやぎ http://www.yumemesse.or.jp/ の状況は、衝撃的だった。

一方、三井アウトレットパーク仙台港などは、震災後酷い状況だったにもかかわらず、
http://www.youtube.com/watch?v=ODpXZdgQ0W0&feature=related
http://www.youtube.com/watch?v=f9oppEeznOY
それを感じさせない復興ぶりで、賑ってもいた。

CR-Zの車中では、地元のFMを聞いていたのだが、まだまだ震災関連の話題が多い。リスナーからの手紙の内容も震災関係が多く、重い。テレビの地元のニュースも、復興ネタが多いとはいえ、震災関連が主。復興は着実に進んでいる。仙台の街の雰囲気は震災をほとんど感じさせない。でも、そこには、被害を受け、苦労しつつも努力している人達がいる。東京でも、そのことはもちろん報道はされているが、量の違いが、人々意識の違いに大いに繋がっているんじゃないかと思う。東京に暮し、既存のメディアやtwitterなどを見ていると、原発の問題がとても重要視されているように感じられるが、問題はそれだけじゃない。切実な問題はほかに幾つもある。

金が稼げるところは復興も早いというのは、とても重要な事実なんじゃないかと思う。(単に金があるところ、ということじゃなく。)これは、もっとマクロなレベルでもそうなんじゃないかと思う。(言うのは簡単でなんだけれど、)金が稼げるようにすることが長期にわたり不幸を少なくすることなんじゃないかと。身も蓋もないけれど。

一泊目の宿は秋保温泉の老舗で有名な岩沼屋。今回、激安の新幹線付きパック旅行だったのだが、部屋は広く、温泉も良く、良い旅館だった。震災(宿泊客減?)の影響か施設は休止中のものもあったが、料理は豪華でとても美味しかった。

二日目は、ひどい雨。休日の翌日で美術館や博物館の類いも休館ばかり。しかたがないので、車でぶらぶら。途中立ち寄った「ヒルサイドショップス&アウトレット」 http://www.hillside-outlet.com/ のフェイクオランダ感がハンパない。

その後、川内、青葉山、八木山方面を車で流す。そして、東北大工学部をぶらぶら。被害が大きいと聞いていた電気系研究棟は、やはり工事中。となりの化学系研究棟を始め、他の研究棟は耐震工事が功を奏していたのか、特に工事などはしてないようだった。おどろいたのは、「あおば食堂」と隣りのブックカフェ。工学部の食堂や本屋とは思えないオシャレさ。特にブックカフェは、アート系お洒落書店風の棚にバリバリの理工書が並んでいるという、強烈な違和感。機会があればぜひ行ってみてほしい。

二日目の宿は仙台駅近くのホテルモントレ。なんと温泉がある。(仙台駅周辺のホテルには温泉付きのところが幾つかあるようだ。)小さいが泉質も悪くなく良い感じの温泉だ。値段も安めだが部屋は広め。

駅ビルS-PALの地下、「海の台所 波奈」で夕食。地酒も20種類ぐらいはあったのかな?魚料理は、刺身も焼き物もうまかった。そして一皿のボリュームがある。2人で腹一杯食べて、酒2合で5千円強とは驚き。

東北大学生協工学部売店で購入した「紫/東北大学ペールエール」を飲む。
http://www.tohoku.u-coop.or.jp/goods/#beer
「世嬉の一酒造」製造。つまり、いわて蔵ビール。いわて蔵ビールのペールエールと同じものかはよくわからなかったが(瓶ではたぶん飲んだことがないので。いわて蔵ビールは良く飲んでいるけれど。)、お土産に安心して進められる一品。

3日目は台風。予定を早めて帰ることに。それでも、せんだいメディアテーク http://www.smt.jp/ を見て、寿司を食べてから新幹線に乗った。大宮に着いてからが大変だったが。。。

噂に聞くメディアテークは非常におしゃれ。一階にクレプスキュールカフェがあるのも良い。NADiff bis は残念ながら3月で閉店してしまったようだが。内装や調度品はオランダや北欧系の現代建築のそれっぽい印象を受けた。赤と白とメタリッックのコントラストとかが。