津軽百年食堂

調子にのって、原作も読んでみた。こちらのほうは、青春小説といったかんじで、40過ぎのオッサンが読むのはちょっとツラかったかな。大学生や20代までの人が読むには面白いかもしれないけれど。

原作は過去と現在が交差してストーリーが展開されるという点は映画と一緒だけれど、設定は大分違う。ヒロインは不倫なんかしていないし、初代の奥さんに連れ子もいない。

映画のほうが、原作の個々のエピソードをうまく再構成しつつ、設定を替え、伏線をはることで物語に重層性を持たせ、より広い年齢層に向けたストーリーにしてある。

原作を読むことで、逆に映画の脚本の巧みがきわだった感じだった。