最近読んだ本

以下の本をざっと読む(斜め読みということ)。

人は放射線になぜ弱いか 第3版―少しの放射線は心配無用 (ブルーバックス)

人は放射線になぜ弱いか 第3版―少しの放射線は心配無用 (ブルーバックス)

世界の放射線被曝地調査―自ら測定した渾身のレポート (ブルーバックス)

世界の放射線被曝地調査―自ら測定した渾身のレポート (ブルーバックス)

どちらも、どちらかというと、原子力発電にはポジティブな立場の人の著作だ。なので、単純にこれらの内容を信じていいかというと、疑問を挟む人もいるだろう。だが、ナーバスになり過ぎている人ほど読むに値する本だと思う。特に後者は、読みものとしても、なかなか面白い。著者がチェルノブイリ事故で汚染されたキノコを食べ、結果、自ら人体実験することになる件など、記述が淡々としているだけに、逆に興味深い(セシウム137の初期人体半減期は4日で、その後104日で半減とのこと。)
但し、最大の問題は、どちらもブルーバックスで平易とはいえ、放射性物質の害についてナーバスになっている自称文系の人は読み進めるのがちょっと辛いかもしれないことか。(科学アレルギーさえなければ、文系の人でも十分読める内容なんだけど、アレルギーを持っている人は多いし、そのような人ほどナーバスになりがちだがらなぁ。。)
なお、どちらも福島第一原発事故を受けて、内容に多少の補足がされていた。ただし、前者のほうは、やや古い(1998年)の本なので、単位が「ラド」や「レム」で、「グレイ」や「シーベルト」への読み替えについて解説が追加されていたものの、大分読みにくかった。

で、今は、

原子力プラント工学 (原子力教科書)

原子力プラント工学 (原子力教科書)

を読み始めたところ。これは、東大の原子力専攻(専門職大学院)の教科書なのかな?そのわりには内容は平易そうだ。(とはいえ、ブルーバックスよりは専門的な内容だ。)
原子力教科書 放射性廃棄物の工学

原子力教科書 放射性廃棄物の工学

も購入したのだけれど、GW中に読めるかな?

で、こんなこと知ってどうするかって?自分でもよく分からないが、半端な知識で先のことを考えたくはないと思ったのは確かだ。