弘前->関係のあった土地を巡る

駅前ホテルニューレストは、普通のビジネスホテルなのだが、500円の朝食(弁当)がすばらしい。えびの塩焼、焼き魚、つぶ貝等々。

蟹を買った店から連絡がある。代りの蟹をすぐ送ってくれるそうだ。間違って渡したうにはこちらで処分してかまわないとのこと。

親に車を借り、大鰐、黒石、弘前りんご公園、木造(現つがる市)、五所川原と周る。大鰐スキー場周辺は、昔と変わりすぎてなにがなにやら。これが、話題の第3セクターパワーってやつか!一方、父の実家周辺はそれほどは変っていないようだった。
2,3才の時住んだ黒石は、正直あまり覚えていなかった。街中は寂れた感は当然あるけど、最近の地方小都市としては、まだマシなほうかなぁ。
弘前に戻り、りんご公園近くのそば屋、彦庵で昼食。田舎蕎麦を頼んだら、最初、普通の蕎麦が出てきた。気がつかず、箸をつけてしまったのだが、店員さんが気がつき、すぐ、とりかえてくれた。またもや、取り違え。でも、対応はいい。蕎麦も田舎蕎麦らしく香りが豊かで、つゆも濃いがまろやかで美味しい。弘前で麺といえば、津軽ラーメンが有名だけれど、蕎麦も悪くない。
木造は戸籍上の私の出生地(当時母が勤めていた病院で生れたそうな。)最近なぜか有名な五能線が通る街で、木造駅の駅舎はこんな感じ。

絶句*1。ただ、駅前には戦前の古い建物がまだ残っていて、すばらしい。

母の実家周辺もちょっと歩いてみた。こっちはドブ川が整備されていたりして、結構変った印象。
五所川原も寂れた印象はあるものの、この日は立佞武多の運行日で、まだ街に活気が感じられる。立佞武多はちょっと見たかったけど、時間がないので、弘前に戻る。昔に比べると道路が整備され、移動時間もだいぶ短縮された印象だ。

夕食は、6月に行ったオステリア エノテカ ダ・サスィーノと共に気になっていた、鍛冶町のイタリアン居酒屋「かぜとつち」で。居酒屋を名乗るだけあって、オステリア エノテカ(ワイン居酒屋って意味なのかな?)なダ・サスィーノより(ずっと)気楽で、値段も安め。でも、味は、こっちもすごかった。個人的には安くて気楽な分、こっちのほうが好きかも。まず、ピザマルゲリータで、おお!と思い、本日の魚料理、ハーブ・香辛料の効いたイワシのグリルで、技巧的なパンチを食ったあと、本日の肉料理、羊のソテーで、最初のダウン。素材がいいし、それをよく生かしている。そして、締めのアラビアータと和風パスタで完全にノックアウト。アラビアータは、めちゃめちゃ唐辛子を効かせていて、調理中、私を含めた客が何人も咳込むほど。でも、食べると辛い中にも、しっかりと唐辛子の旨みが。和風パスタは、トマトベースなんだけど、鰹節がふりかけてあり、まるでニューウェーブ系のラーメンのよう。素晴しい。エビスの生に大鰐の津軽路ビール*2なども置いてある。でも、居酒屋なので(?)コーヒーはない。
値段からは考えられないほど素材いい上に、一捻りしたいい仕事がしてある。うーん、弘前の食い物屋は気合が入ってるな。「えーふりこき」*3の多い土地柄ってのもあるのだろうか。
ちなみに、クレジットカード不可だったので注意。

*1:木造町の亀ヶ岡石器時代遺跡から出土した遮光器土偶を形取ったもの。

*2:いわゆるレーベルビールで、製造は、松島ビールのサンケーヘルス株式会社

*3:津軽弁で「えーかっこしい」の意。