ジャパン・ビア・フェスティバル その4

ビアフェスその4(まだ引っぱる)。今回は雑感など。
最初に飲んだのは、那須高原ビールのナインテイルドフォックス。初めて参加した3年前から(いやそれ以前から)飲んでみたいと思っていたのだが、高くて買えないし、ビアフェスでは、毎年一番早く品切れになり飲めたためしがない。個人的にはまぼろし、いや逃げ水のようなビールだった。そんなことが頭にあったので、今年は、開場と同時に入場できたこともあり、まず、ナインテイルドフォックスのブースを探した。しかし、同じことを考えていた人は多かったらしく、場所を見つけた時には、既に列ができていた。何も知らずに並んでいた人もいたけど、その人は本当にラッキーだと思う。
さて、感想はというと、噂通り濃厚で複雑な香りと味の、まさにビンテージエールって感じのものだった(ような気がするが、既に詳細は忘れてしまった:-p)。
前回も書いたけれど、個人的に一番美味いと感じたのは、銀河高原ビールのスタウト。生ケグとは言え、まさかこんなメジャーメーカの通常のビールがここまで美味いと思わなかった。もちろん、そんなに真剣に飲んでいたわけではないし、おそらく10杯目ぐらいに飲んだものだったので、こっちの味覚や嗅覚もずいぶんダレてきてたと思うけど。ただ、ローストの香りもホップのフレッシュさも、スタウトならではのコクもよくバランスしていたように記憶している。
次。昨年個人的に一番だった「ロコビア」の「佐倉・香りの生」は、今年もうまかった。が、ホップの苦みがやや立ち過ぎだったように思う。佐倉・香りの生は、瓶も生ケグも飲んだのだけれど、瓶のほうがコンディション良かったかも。
イベントとしての今年の特徴はリアルエールが10数種類も出ていたことだろう。何種類か飲んでみたが、だいたいどれも美味しい。希少性のあるものだし、一般に味は濃厚で、炭酸の含有量が少ない。そんなことから、リアルエールは、ゆっくり飲むには良いビールだなとは、思った。とはいうものの、リアルエールだから美味しい、というわけでもなく、さほどありがたがる必要もないな、とも思った。
ちなみに、よなよなエールのペルジャン2号、これはなかなか面白いビール(リアルエール)だった。最初味も香りも固かったのだが、ワインのように空気に触れさせると味がまろやかになり、だんだん美味くなる。デカンタネージュ(?)して美味くなるのは、リアルエールならではなんだろうか?
他に気がついた傾向としえば、ラガー系のビールはJeverのようなしっかりした苦さと、ホップの香りを効かせるのがトレンドのようだ。美味いのだが、似たようなビールが多くて、少々食傷気味だった。個人的な好みの問題もあるけど。Jeverよりピルスナーウルケルが好きだし。
木内酒造が輸入ビールを何種類も生ケグで提供していたけれど、玉石混交の感があった。抜群に美味しいものもある一方、正直不味いものもあった。
あと、今回は、なんとなく、あまり小麦系のビールを飲まなかった。これはちょっと失敗だったかも。
全体的には、美味しいビールが多く楽しめたのだけれど、昨年池袋でやったワールド・クラフトビア・フェスティバルのほうが空いてて落ち着いてて良かったかも。こちらが慣れたってこともあるけど、ビアフェスならではのもう一声が欲しいかも。(主催者側の意図としては、リアルエールブースがそれだったのかもしれないけど。)それから、おつまみの出店は改善の余地がありそう。新宿ベルクの出店はすごくいいと思うけど、ラーメンはいらないよな(食べたけど:-)。