SONY MDR-NC300D

SONY カナル型ノイズキャンセリングイヤホン MDR-NC300D

SONY カナル型ノイズキャンセリングイヤホン MDR-NC300D

ベルギー・オランダ旅行前、長時間のフライトに供えて購入。(というのは口実だが。)
ヘッドフォン自体の遮音性があまり高くないので、ノイズキャンセリング(NC)性能は、ま、こんなものか、という感じ。NC性能というか、遮音性という意味では、それまで使っていたオーディオテクニカカナル型ATH-CK9のほうが良い。だが、このMDR-NC300D、予想以上に音が良い。*1
A/D->Noise cancelling Processing->D/Aと音が悪くなる要因が多いのにも関わらず、iPhoneに繋いだ時の印象は、オーディオテクニカのATH-AD1000を繋いだ時よりも良いくらいだ。音の分離や定位が良く、低音もわりと出る。iPhoneのヘッドフォンアンプ部はそんなに良くなくて、ドライブ能力が不足気味。それをMDR-NC300D内蔵のデジタルアンプが補っているということだろうか?
ということで、iPhone+Portable Headphone Amp.という使い方もアリなのかな?と思った。

既に多くの人が指摘しているように、コントローラ部が大きく、やや重くて使いやすいとはいえない。特に胸ポケットがない服だと収納に困る。付属のクリップは、ホールド力が弱く、ポケットに収納する際の補助程度の用途しか考えていないようだ。
単3電池を使用しなければ、もう少々小さく軽くも造れただろうけれど、この機器にとって、市販の乾電池が使用できることや、連続使用時間がそこそこあるほうがメリットが大きいのもたしか。設計判断ということだろう。まぁ、納得できなくはない。

価格については、確かに安くはないけれど、内容を考えると個人的にはこれも納得できる範囲だった。
マストバイ、とまでは言わないけれど、新しもの好きの人には悪くない製品だと思う。

ところで、前出のATH-CK9で使うために本来ATH-CK10用のフォームイヤピースER-CK100を購入してみたのだが、これ、MDR-NC300Dに使えなくもない。材質の特性上、高音はやや落ち、くぐもった感じにはなるものの、人によっては遮音性は高まると思う。付属のイヤピースに不満の人は、試してみるのも一興かと。(積極的にはおすすめしないけれど。地下鉄のアナウンスもかなり聞き取りにくくなるし。)

ちなみに、ATH-CK9にER-CK100を使ってみたとところ、高音の落ち込みが、低音の増加より気になって、個人的にはイマイチな結果だった。バランスドアーマチャの高音の奇麗さがスポイルされる感じだった。ATH-CK10ならOKなんだろうか?ちょっと考え難いが。

*1:以前使っていたNC-10A等とは比較にならない。