麻原被告死刑確定

もう「ニュース」とはいえないけど、一応感想を書いておこう。私自身には被害はなかったとはいえ、地下鉄サリン事件は、他人事ではない事件だったので。

いろいろな伝聞情報を総合すると、麻原は本当に何らかの精神病を患っていて、訴訟能力はなさそうだったので、このような判断がでたことは残念な面はある。が、例え麻原が精神的に正常であっても、真実は語らないだろう。(宅間守元死刑囚(?)の例もあるし。)結論は変わらないだろうから、訴訟経済上の問題を考えると止むをえないとは思う。裁判は、刑の確定に必要なこと以上の真実を明らかにする場ではないし。
それで、本来なら、裁判以外の場で、何らかの事件を調査する組織があるべきで、そこが事件の背景等を踏み込んで調査すべきだったのではないかと思う。
現状では、この事件から学び教訓とすべき点を十分に検討したとは思えない。類似の事件が起こる芽を十分摘み取るには、その背景の分析に根差した、もっと根本的な対策が必要だと思うのだけれど。

いろいろなメディアで報道されたけど、東京新聞がかなりの紙面を割いて麻原裁判について報じて/論じていたのは、おどろいた。