エクセルイン渋川と富士屋ホテル

例の姉歯建築士の問題で休業したエクセルイン渋川 http://excelinn.co.jp/ だけど、一度泊ったことがある。伊香保へ行った帰りに飛び込みで泊ったのだが、宿泊料が安く、設備も整っていた印象があった。宿泊料が安かったのは、建築費も安かったことも一因?
さて、地震で倒壊しそうなホテルもあれば、長年の風雪や地震に耐えてきたホテルもある。先週の週末は、日本初のリゾートホテル(らしい)箱根の富士屋ホテル http://www.fujiyahotel.co.jp/fujiya/ に泊った。なかでも、泊った建物は昭和11年竣工の花御殿というところ。というと、すごく豪勢な感じがするが、実は、妻がネットで見付けてた格安の1泊朝食のみのプランだったので、けっこう安く泊れた。部屋は、正直古くて、あちこちに傷があったり、カーペットにはやや染みが目立ったものの、腐っても鯛というか、広くて天井が高く、調度品も古びてはいるけれど、もともとは高級なもののようで、全体的にクラシカルな格調が感じられる。新しくて快適な設備を好む人にはすすめられないけれど、これはこれで十分快適。値段を考えると、十二分に満足できる。ヨーロッパの古いホテル*1に通じる、歴史の風格のようなものすら感じられるので(といっても築70年ほどだが)、そういうのが好きな人には結構おすすめかも。
そして、建物も長年の風雪に耐えてきたわけだし、設計や施工がしっかりしたものは、メンテさえしっかりしていれば、長持ちするんだなぁ、十分快適に住めるのだなぁ、と改めて思った。
姉歯問題については、私は素人なのであまり言えることもないが、こういう古くしっかりした建物に泊ると、建築業界の人や我々も含めたユーザーもいろいろ考えることがあるなぁ、と思う。と、だけ、とりあえず書いておこう。

*1:以前、オランダのデルフトで泊ったホテルは築数百年だったらしい。普通にいい感じのホテルだったけど。