家飲み

冷蔵庫のビール在庫を減らすために、某友人を家に招いてひたすらビールを飲む。
BGVは、NHK BS世界のドキュメンタリーで放送した、「みんなロックで大人になった」DEATH!(マーティ・フリードマン風。)
飲んだビールは、エビスとかに加え、

下野酒店 / 香りの生
下野酒店 / 佐倉・芳醇麦酒
友人も、このロットは、佐倉・芳醇麦酒のほうが旨いと言っていた。

Brouwerij Huyghe / La Mere Noel
冷蔵庫(野菜室)に保管していた去年のものと、今年のものを比較。
一年ものは、熟成が進んでいて、泡立ちも少なく、ややドライ。香りもちょっと飛んだ感じ。今年のもののほうが美味しい。もうちょっと保管温度が高いとよかったのかなぁ。

Maredsous Blond (大瓶)
これは凄い。軽め、香り控え目のアンバーなんだけれど、バランスがいい。ハーブ類は使ってないけど残り香が複雑。

Duvel Moortgat / Maredsous Blond
原産国   ベルギー
原材料   麦芽(88.0%)、ホップ、砂糖、酵母
アルコール 6.0%
容量    750ml
容器    瓶
好み度   ☆☆

フゾンテの謎

Delirium Cafe に行ったことがある人は、オーダーが入ると店員さんが「フゾンテ〜」と答えるのを聞いたことがあると思う。前々から、これ、何を言ってるのかよくわからなくて、気になっていた。
何時かお店の人に聞いてみよう、と思っていたら、先日の某オフ会で、フラマン語で「乾杯」の意味だ、って説明があった。
でも、前にちょっと調べたけど、オランダ語で乾杯は"Proost!"だったような...。それに、フゾンテのスペルは?

で、ちょこちょこ調べてみたところ、「フゾンテ」って発音からスペルがどうにも想像できないんだけど、どうやら、"Gezondheid!"*1と言っているらしい。Wiktionaryによると、もともとの意味は、英語でいうとhealth。で、"Op je gezondheid!"で「健康を祈念して!」ぐらいの意味で、Proostと同様、乾杯の時の言葉として使われるらしい。"Gezondheid!"はその短縮形だ。

なお、これを調べてるついでに判ったので書いておくと、ドイツ(と、なぜか北米)で人がくしゃみをしたときに、周りの人が「おだいじに」ぐらいのニュアンスで言う"gesundheid"*2と同源の言葉らしい。

でも、オランダ語で"g"はドイツ語の"ch"に近い発音らしいので*3、"フ"はわからないでもないけど、gezondheidでなんでフゾンテなの?と思い、さらに調べてみたら、発音例を掲載したサイト*4があった。
オランダ語は、英語ほどではないけれど、近縁のドイツ語に比べると、スペルと発音の相違が小さくないらしく、私の耳には、フンテート("ト"はかなり弱く発音されてる感じ)に聞こえる。"dhei"がテーと発音されるみたい。本来gezond+heidという二語からできた言葉なのに発音上くっついてるわけね(こういうのもリエゾンていうの?->エライ人)。

ということで、やっと疑問解決。

しっかし、gezondheidはドイツ語のgesundheidとスペルは似てるけれど、発音は似ても似つかないのが面白いところ。しかも片や「乾杯」、片や(くしゃみの後の)「おだいじに」。ヨーロッパっていろいろ複雑なんだなぁ、と変なところで関心したり。
考えてみれば、ベルギーの北部で話されるフラマン語は、オランダ語の方言ともいわれているけど、文化的には、オランダとベルギー北部では結構違うようだし、傍から見ると文化や気質で似ている面が少なくないような、オランダとドイツは(歴史的背景もあり)仲が悪いし、ヨーロッパの状況ってのは、日本人にはなかなか分り難いもんだなぁと。